My soul and life

心のつぶやき

2月の逢瀬① ご褒美なんだな その2

新幹線の駅に着いた私たち。


彼は車を駐車場に停めて
家族間LINEをチェックした。




「大丈夫?」と、わたし。
「うん、もうみんな帰ってる」と、彼。


彼がそっとわたしの手をつないだ。
新幹線改札口を抜けて待合室へ。




逢瀬にかかる費用はいつも彼が出してくれるけれど、
今回の新幹線代は受け取らないと決めていた。


「被災地への寄付にお願いしたい」と、わたし。
少し考えて「わかった」と彼。


彼の会社では、社員からの寄付金と会社がその倍額を上乗せして
被災地の支社へと届けられる。
そして、被災地の状況に詳しい支社の方たちが使い道を決めるシステム。


使い道はきちんと報告される、という事を聞いて。
できる限りダイレクトに被災者の方々に届けてほしい。
わたしの希望に叶った形での寄付をさせてもらった。






ホームに上がって、新幹線が到着するのを待つ。


「いつまでもずっと一緒にいられないってわかってる。
 でも、らぶがいないってことが俺には考えられないんだ」と、彼。
「急にどうしたの?」と、わたし。




彼の返事を待っていたら、新幹線がホームに入ってきた。
彼から、今日最後のキスとハグ。
そして「愛してる」と彼がわたしの耳元で言った。






自宅に着いて、いつものように彼に夜メール。
前日ほとんど眠れなかったせいか、すぐに寝落ちしたわたし。



寝ている間に届いた、彼からの夜メールの返信。




いつも、わたしの気持ちや心の状態を気遣ってくれている彼。
心配ばかりかけているのに。
こんなわたしとの逢瀬が『ご褒美』と言ってくれる。



それが、とってもうれしい。